障害レースは海外競馬で人気がある

日本の競馬では、障害レースはマイナーな存在です。競走中止のリスクも高いので馬券の売り上げも悪く、平地に比べると扱いは小さくなっています。そのため、日本ではメディアに取り上げられる機会は平地に比べると少なく、興味を持つファンも少ないのが現実です。しかし、日本ではマイナーな障害レースも、海外競馬では別です。障害レースはイギリスでは非常に人気が高く、競馬に興味のない一般の国民にも愛されています。

特に人気のあるレースはグランドナショナルで、その注目度は伝統ある英国ダービーより上とされているほどです。グランドナショナルは、毎年4月に行われるG3の競走ですが、世界中から注目されています。海外でも注目される理由は、その過酷なレース条件にあると言えるでしょう。

レース距離は約7,242mと長く、出走頭数の半数以下が競走中止になることもあります。馬にとっても人にとっても過酷なレースなので、海外でも批判的な意見がないわけではありません。しかし、それでも毎年レースが近づくと注目度は上がり、日本でも海外競馬の話題の一つに取り上げられています。平地だけでなく障害にも注目が集まるのは、さすが競馬発祥の国と言えるかもしれません。